円山公園
札幌の都心から西へおよそ3km、円山のふもとに広がる約69haの都市公園です。地下鉄の駅から数分歩くだけで車の音は遠ざかり、頭上を覆う枝葉と土の匂いに包まれます。国の天然記念物「円山原始林」に隣接しており、開拓期に植えられた大木から市民が植え継いできた桜まで、時間の積み重ねがそのまま園内に残されているのが特徴。北海道神宮に接しており、円山動物園(有料)や球場、競技場などの施設も点在しています。売店と休憩スペースを備えたパークセンターが入口近くにあるので、身軽に散策を始められるはず。花見の季節はもちろん、静かな森歩きや生きもの観察を楽しみたい人にも訪れてほしい場所です。
目次
見どころ紹介

地下鉄の改札から歩いて5分で始まる、森の入口
魅力は、園内に足を踏み入れる前から始まっています。地下鉄東西線「円山公園駅」から歩いておよそ5分。マンションや店の並ぶ通りを進むと不意に視界が開け、木立の向こうへ園路がのびていきます。入口を入ってすぐ左手に建つのがパークセンター。休憩スペースや自動販売機のほか、大きなスーツケースも収まるコインロッカー(有料)があり、荷物を置いて身軽に歩き出せます。オリジナルのマグネットや缶バッジを扱う売店もあるので、歩き始める前に覗いてみるのもいいでしょう。公園専用の駐車場はないため、地下鉄やバスで訪れるのが基本です。

カツラの巨木とエゾリスが暮らす、生きている森
歩き出すと、視線は自然と上へ向かいます。円山にはおよそ330種の植物が自生し、なかでも知られているのが樹齢数百年といわれるカツラの巨木。広葉樹と針葉樹が混じり合う森には、国蝶オオムラサキが葉を食べて育つエゾエノキも生えています。春先にはカツラの雄花が枝先を赤く染める「緋桂(ひがつら)」が北斜面を彩り、足元ではエゾエンゴサクやオオウバユリが季節ごとに顔を出します。この森は鳥獣保護区に指定され、エゾリスやシマリスのほか、100種を超える野鳥が確認されている場所。葉の落ちた冬は枝から枝へ跳ぶリスの姿を見つけやすく、騒がずに立ち止まっているほど、森の側から距離を縮めてくれるかもしれません。

桜と杉並木がいまに伝える開拓期のまなざし
円山が桜の名所になった始まりは、一人の男を悼む気持ちでした。札幌の街づくりの骨格を描きながら、わずか百日あまりで職を解かれた開拓判官・島義勇。その死を悼んだ発寒の福玉仙吉が、明治8年に近隣から集めた桜の苗木150本を神社の参道に植えたことが起源と伝わります。園内には島の功績を称えた紀功碑が、いまも木立の中に立っています。明治13年には、開拓使が樹木の試験場「円山養樹園」をいまの坂下グラウンド周辺に開設。国内外から集めた種子で苗木が育てられ、明治23年に植えられたスギやヨーロッパクロマツの並木は現在も健在です。北海道では珍しい杉木立の下を歩けば、開拓期の人々のまなざしが立ち姿となって残っていることに気づくでしょう。

神宮へ、動物園へ。公園から広がる半日の過ごし方
園内をひと巡りしたら、そのまま周辺の観光スポットへ足をのばしてみるのがおすすめです。公園の北側で境内が接しているのが北海道神宮。参道に植えられた桜は、この一帯が花見の名所になっていく原点でもありました。西へ進めば、1951年に道内で初めて開園した円山動物園(有料)。約140種の動物が暮らし、ホッキョクグマやヒグマを本来の生息環境に近い展示で見られます。さらに円山公園内には、ブランコやシーソー、砂場を備えた遊具広場や、夏のあいだ開放される遊水路も。子ども連れなら、歩き疲れたときの寄り道先として心強いはずです。3つのスポットを歩けば、半日はあっという間に過ぎていきそうです。
詳細情報
円山公園
- 住所
- 〒064-0959 北海道札幌市中央区宮ケ丘
- 電話番号
- 011-621-0453
- 営業月
- 1月、 2月、 3月、 4月、 5月、 6月、 7月、 8月、 9月、 10月、 11月、 12月
- 駐車場
- 有り
| 公式ホームページURL | https://maruyamapark.jp/ |
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