【北海道】アイヌ文化を深掘りするおすすめ博物館5選!歴史と伝統に触れる旅

土地と生きる知恵は、今も語り継がれている。

北海道には、古くからこの大地とともに生きてきたアイヌの人々が積み重ねてきた、豊かな知恵と文化があります。自然の恵みに感謝し、山の神・海の神・村の守り神へ祈りを捧げる暮らしの中で育まれた言葉、衣服、道具、物語。それらは単なる「過去の遺物」ではなく、現在もアイヌの人々自身によって受け継がれ、語られ続けているものです。道内各地の博物館を訪れると、地域ごとに異なる暮らしの工夫や、その土地ならではの伝え方に出会うことができます。

この特集では、アイヌ文化を専門的に扱う施設から、北海道の歴史全体の中でアイヌ文化を紹介する総合博物館まで、規模や伝え方の異なる博物館を5つご紹介します。旅の予定に組み込むもよし、じっくり一館を訪ねるもよし。それぞれの施設が伝える「知恵」に、ぜひ触れてみてください。

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釧路市立博物館(釧路市) 釧路川とともに生きた、サコㇿべの人々の記憶。

釧路市立博物館は4階建ての館内で釧路の自然・歴史をたどったのち、4階の常設展示コーナー「サコㇿべの人々」で釧路川流域を生活の基盤とした「釧路アイヌ」の文化を紹介しています。
「サコㇿべ」とは超人的な主人公が活躍するアイヌの英雄物語のことで、装身具や樹皮衣(アットゥㇱ)などの実物資料に加え、山の神ヒグマ・沖の神シャチ・村の守り神シマフクロウへの信仰といった精神文化にも触れることができるのが特徴です。
釧路という土地に根づいたアイヌ文化のかたちを深く知ることができます。

釧路市立博物館(釧路市)の基本情報

住所

北海道釧路市春湖台1-7

開館時間

9:30~17:00

休館日

月曜日
※月曜日が祝日の場合
■4月1日~11月3日の月曜祝日:開館(翌平日休館)
■11月4日~3月31日の月曜祝日:休館
■11月4日~3月31日の祝日
■年末年始(12月29日~1月3日)
■館内整理日

電話番号

0154-41-5809

アクセス

■バス
釧路駅からバスで約15分「市立病院」下車、徒歩約5分

料金

■一般・大学生480円
■高校生250円
■小・中学生110円
※マンモスホールのみの利用は無料。
※市内在住65歳以上、障害者手帳等提示者と付き添い1名は無料。
※夏休み等の期間中は市内小中学生無料。

詳細はこちら

2

国立アイヌ民族博物館(白老町) 「私たち」の言葉で語られる、アイヌ文化のいま。

民族共生象徴空間「ウポポイ」内にある、日本初かつ日本最北の国立博物館です。
基本展示室は「私たちのことば」「私たちの世界」「私たちのくらし」「私たちの歴史」「私たちのしごと」「私たちの交流」の6テーマで構成され、パネルや解説文の多くはアイヌ語継承者の方々より書かれています。
芸術性の高い資料を集めた中央の「プラザ展示」を起点に、興味の向くまま周辺の個別展示へ自由に回れる「プラザ方式」を採用し、体験型の「探究展示 テンパテンパ」ではジオラマや立体パズルに実際に触れながら学べます。
アイヌ民族自身の視点と声を軸に構成された展示は、先住民族の文化を「当事者の言葉」で伝えるという、この博物館ならではの見どころです。

国立アイヌ民族博物館(白老町)の基本情報

住所

北海道白老郡白老町若草町2丁目3

開館時間

■4月1日~10月31日
9:00~18:00
■11月1日~3月31日
9:00~17:00
(入館はウポポイ閉園時間の30分前まで)

休館日

■月曜日
※祝日の場合は開館・翌平日休館
■12月28日~1月4日
■2月27日~3月8日

電話番号

0144-82-3914

アクセス

■JR
新千歳空港から特急列車で約40分
札幌から特急で約65分
■徒歩
JR白老駅(北口)から徒歩約10分

料金

■大人
(一般)1,200円
(団体10名以上)960円
■高校生
(一般)600円
(団体)480円
■中学生以下無料
※ウポポイ1日券として販売。博物館単独の入館料設定はなし。

詳細はこちら

3

北海道立北方民族博物館(網走市) 環北極圏をつなぐ、もうひとつのアイヌ文化のものがたり。

日本で唯一、北緯45度以北の環北極圏に暮らす北方諸民族の文化を専門に扱う博物館です。
常設展示は「衣」「食」「住」「交易」「生業」「精神文化」といったテーマ別に構成され、アイヌのほか、ニブフ(ギリヤーク)、サーミ、イヌイットなど諸民族の生活文化を比較しながら紹介しています。
オホーツク海沿岸で育まれた独自の海洋文化「オホーツク文化」の資料も充実しており、アイヌ文化を北方諸民族という広い文脈の中に位置づけて見ることができるのが、この館ならではの視点です。
北の大地に生きた人々の知恵の共通点と違いを、じっくりたどることができます。

北海道立北方民族博物館(網走市)の基本情報

住所

北海道網走市字潮見309-1

開館時間

9:30~16:30
※7~9月は9:00~17:00

休館日

■月曜日(祝日の場合は開館・翌平日休館)
■年末年始
※2月と7~9月は休館日なし

電話番号

0152-45-3888

アクセス

■バス
JR網走駅・網走バスターミナルから網走バス「施設めぐり線(天都山線)」乗車「北方民族博物館前」下車

料金

常設展
■一般550円(団体10名以上440円)
■高校・大学生200円(団体160円)
※高校生(7・8月)・小中学生・65歳以上・障害のある方及びその介護者等は無料

詳細はこちら

4

平取町立二風谷アイヌ文化博物館(平取町) 沙流川のほとりに、4,000点の暮らしの記憶。

平取町立二風谷アイヌ文化博物館は、沙流川流域に息づくアイヌ文化を伝える博物館です。
国指定重要有形民俗文化財「北海道二風谷及び周辺地域のアイヌ生活用具コレクション」をはじめ、衣類や狩猟用具、祭具など約4,000点もの貴重な資料を収蔵・展示しています。
館の周辺には、重要文化的景観に選定されたチセ(伝統家屋)が点在するほか、萱野茂二風谷アイヌ資料館や旧マンロー邸(国登録有形文化財)、沙流川歴史館なども徒歩圏内にあり、アイヌ文化に触れながら散策を楽しめます。
資料を見学するだけでなく、実際に人々が暮らし、文化を育んできた土地の空気を感じながら学べるのも、この博物館ならではの魅力です。

平取町立二風谷アイヌ文化博物館(平取町)の基本情報

住所

北海道沙流郡平取町二風谷55

開館時間

9:00~16:30

休館日

■月曜日(11月16日~4月15日)
■年末年始(12月31日~1月5日)

アクセス

■車
・札幌~約1時間50分
・新千歳空港~約1時間
・苫小牧~約1時間
・帯広~約2時間

■バス
JR苫小牧駅から道南バス(富川→平取→二風谷)に乗り継ぎ

料金

■大人400円(団体20名以上350円)
■小・中学生150円(団体20名以上100円)

詳細はこちら

5

北海道博物館(札幌市厚別区) 北海道の歴史のまんなかに、アイヌ文化がある。

北海道博物館は「北東アジアのなかの北海道」「自然と人とのかかわり」をコンセプトに、北海道の自然・歴史・文化を総合的に紹介する博物館です。
総合展示のテーマ2「アイヌ文化の世界」では「現在を知る」「伝統を学ぶ」「ことばを聴く」「歩みをたどる」という4つの視点で構成し、まず現代の札幌の風景を掲げて「アイヌ民族は今も同じ地域で共に暮らしている」ことを伝えたうえで、復元家屋や伝統衣服、実際に演奏できる弦楽器トンコリ、アイヌ語に触れられる展示などを通じて過去と現在の双方からアイヌ文化を描いています。
開拓による打撃とそれに立ち向かった歩みも紹介するなど、北海道の歴史全体の文脈の中にアイヌ文化を位置づけて学べるのが、この総合博物館ならではの特徴です。

北海道博物館(札幌市厚別区)の基本情報

住所

北海道札幌市厚別区厚別町小野幌53-2

開館時間

■5月~9月
9:30~17:00
■10月~4月
9:30~16:30
※閉館30分前までに入館

休館日

■月曜日(祝日の場合は翌平日)
■年末年始(12月29日〜1月3日)

電話番号

011-898-0466

アクセス

■バス
・JR新札幌駅から約15分北海道バス新22「開拓の村」行き
・JR森林公園駅から約5分北海道バス新22「開拓の村」行き

料金

総合展示室
■一般800円(団体・道民割600円)
■大学生・高校生300円(団体・道民割200円、高校生は土曜等無料)
※中学生以下・65歳以上の方・障がいのある方は無料

詳細はこちら

まとめ

先住民族としてこの大地に生きてきたアイヌの人々の知恵は、地域ごとの暮らしの中で異なるかたちをとりながら、今もなお受け継がれています。5つの博物館は、それぞれの土地と時代の中でアイヌ文化をどう伝えるかを問い続けてきた場所です。まずは気になる一館から、その知恵に触れる旅へ出かけてみてはいかがでしょうか。

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