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location_on北海道 札幌市南区
見て、聞いて、動かして。札幌の交通史を遊ぶ一日

札幌市交通資料館

さっぽろしこうつうしりょうかん

地下鉄南北線に揺られて自衛隊前駅へ。改札を出て歩くこと5分、住宅街の空の下に、かつて札幌の街を走っていた車両たちが静かに待っています。ここは昭和50年に生まれ、令和6年5月に装いも新たに再オープンした市営交通のミュージアム。春から秋にかけての半年ほどだけ扉を開く、季節限定の場所です。しかも入館料はうれしいことに無料。鉄道好きの大人も、はじめて実物の車両を見上げる子どもも、同じ目線でわくわくできる、肩の力の抜けた時間がここにあります。写真では伝わらない質感と迫力を、どうぞその目で。

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札幌市交通資料館

時間を走り抜けた、札幌の交通の記憶。

見て、触れて、聞いて楽しむ4つのハイライト

メディアイメージ

馬車から地下鉄へ。「札幌のりものヒストリー」で街の歩みをたどる

入ってすぐ、長い長い年表が壁を埋めています。「札幌のりものヒストリー」のコーナーです。物語の始まりは明治時代、まだ人と荷物を運んでいたのは馬車でした。やがて1910年(明治43年)、石山で採れる「札幌軟石」を街なかまで運ぶために札幌馬車軌道が敷かれます。そこから輸送の主役は路面電車へ、バスへ、そして地下鉄へ。都市が大きくなるたび、乗りものも姿を変えてきました。ずらりと続く年表を端から端まで目で追っていくと、いま自分が乗ってきた地下鉄が、この長い歴史の続きにあることに気づきます。切符や部品、当時の写真や路線図も並び、大人ほど足が止まるコーナーです。

メディアイメージ

大正時代からの旅人「木製22号車」と向き合う時間

展示のなかでもひときわ空気が違うのが、木造の路面電車「10形22号」、通称・木製22号車です。大正時代に札幌の街を走っていた木造2軸電車で、木のぬくもりがそのまま残る車体は、鉄とガラスの現代の車両とはまるで別の生きもののよう。板の継ぎ目、飴色に沈んだ木肌、手仕事の跡が見える造作。100年前の職人が組み上げた一台が、いま目の前にあるという事実に、静かに胸が高鳴ります。周囲には往時の切符や機器類、車両模型も並び、当時の乗客の景色を想像しながら眺められます。写真を一枚撮るなら、ぜひこの車両の前で。

メディアイメージ

音で遊ぶ「おと図鑑」、運転士になれる「札幌地下鉄ライド」

壁一面の路線図に、駅名の書かれたボタンがずらり。「市営交通おと図鑑」は、押すたびにその駅のホームや車内で流れるアナウンスが聞こえてくる、音に特化したユニークな展示です。しかも押すたび内容が変わり、ときには普段まず耳にできないレアな放送が飛び出すことも。つい全部のボタンを制覇したくなります。そしてもうひとつのお楽しみが「札幌地下鉄ライド」。東豊線で使われていた7000形の実物の運転台を握り、大通駅を再現したジオラマの中を走る模型を操縦できます。車両の先頭に付いた小型カメラの映像が正面のモニターに映り、まるで本物の運転席。ホームにぴたりと停められるか、大人も真剣です。

メディアイメージ

高架下にずらり。屋外展示場で本物の車両とごあいさつ

外へ出れば、南北線の高架下に実際に走っていた車両たちが並んでいます。2021年まで現役だった札幌市電のM101号車、南北線の開業時代を支えた1000形をはじめ、市電と地下鉄の顔ぶれがそろう眺めはまさに圧巻。屋根はあっても風の通る屋外なので、季節の光や空気ごと車両を味わえるのがここならではです。近づくほどに見えてくるリベットの粒、塗装の重なり、長く走り続けた証のような細部。かつてこの車体に何万人もの札幌市民が揺られていたのだと思うと、ただの展示物には見えなくなります。屋外第2展示場もあわせて、ゆっくり何周も歩きたい場所です。

詳細情報

札幌市交通資料館

評価3.28
住所
005-0011 北海道札幌市南区真駒内東町1丁目1-20
電話番号
011-522-5380
営業月
1月、 2月、 3月、 4月、 5月、 6月、 7月、 8月、 9月、 10月、 11月、 12月
営業時間
9:30-16:00
駐車場
無し
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