【第5弾】読み方も由来も奥深い!北海道“変な地名”ミステリーツアー|平取・様似・木古内・雄武・和寒

「読めたら、かなりの北海道通。」

読み方も由来も奥深い、北海道の“変な地名”ミステリーツアー。第5弾は、平取・様似・木古内・雄武・和寒の5つのまちをめぐります。

どれも初見では読みにくい名前ばかり。でも由来をたどると、アイヌ語や地形、まちの歴史が見えてきます。読み方と名前のヒミツに加えて、寄り道したいスポットもあわせてご紹介。

さあ、あなたはいくつ読める?

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平取町(北海道沙流郡)

💬 名前の由来は?

「ひらとり」と読んでしまいそうですが、濁点が入るのが正解。
町の公式サイトによると、アイヌ語の「ピラ・ウトゥル」(崖の間を意味する)に由来するとされています。
沙流川が刻んだ河岸段丘の地形が、そのまま名前に重なります。

🏞 どんなところ?

沙流川流域、国道237号沿いに位置する面積743.09平方キロメートルの町(昭和29年11月に町制施行)。
町の公式サイトが「アイヌ文化の拠点の1つ」と紹介する町で、二風谷地区には博物館や工芸館が集まります。
中心となるのが平取町立二風谷アイヌ文化博物館。民具や工芸品を展示し、英雄叙事詩ユカラの映像も見られます(9時~16時30分、大人400円・小中学生150円)。
周辺の二風谷コタンには、復元家屋チセが並びます。

気になる読み方は・・・

正解は 「びらとり」
濁点が入るだけで読めなくなる、難読地名の典型です。

🎯 トリビア

  • 2013年3月8日、木彫りの盆「二風谷イタ」と樹皮の反物「二風谷アットゥㇱ」が、北海道で初めて経済産業省の伝統的工芸品に指定されました
  • 英国人学者の住宅兼病院だった旧マンロー邸は国の登録有形文化財。2026年度の一般公開は5月1日~10月31日で、見学は建物1階の一部、原則10名以上の団体・1か月前までの申し込みが必要です
  • 二風谷ダムは堤高32.0mの重力式コンクリートダム
  • 町の公式サイトは、ブランドトマトの出荷量が全道一と紹介。町産のブランド牛も知られています
  • 博物館の休館日は12月16日~1月15日。加えて11月16日~12月15日と1月16日~4月15日は月曜休みです
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様似町(北海道様似郡)

💬 名前の由来は?

「ようじ?」と読んでしまいそうな地名。
町の公式サイトは、アイヌ語の「サンマウニ」(朽ち木のある所)から出たものと言われていると説明しています。
一方、アポイ岳ジオパークの公式サイトは「様似町史」を引いて「サンマウニ」(寄木の多い所)や「エサマンベツ」(カワウソのいる川)を挙げており、由来には諸説あります。

🏞 どんなところ?

日高山脈の南端、太平洋に面した国道336号沿い、浦河町とえりも町の間にある人口3,617人(2026年8月末現在)の町。
看板は「アポイ岳ユネスコ世界ジオパーク」。アポイ岳は標高810mながら高山植物が生育します。
ジオパークの公式サイトは、かんらん岩由来の特殊な土壌に、少雪・強風・海霧による低温などの気象条件、さらに氷期以降の環境変化が重なった結果と説明しています。
登山前に立ち寄りたいのがアポイ岳ジオパークビジターセンター。入館無料で、開館期間は4月~10月、開館時間は9時~17時です。開館期間中は無休で、例年11月~3月は冬季閉館となります。

気になる読み方は・・・

正解は 「さまに」
「様」を「さま」と素直に読むのが正解でした。

🎯 トリビア

  • 2008年に日本ジオパーク、2015年にユネスコ世界ジオパークへ認定されました
  • アポイ山塊の固有種ヒダカソウなども生育しますが、1990年代の盗掘で激減しました。植物は採取せず、登山道から観察してください
  • エンルム岬はもとは島だったものが砂で陸とつながった陸繋島。展望台からアポイ山塊と襟裳岬を同時に見渡せます
  • ジオパークの公式サイトは、様似沿岸の昆布浜を「上浜」と呼ばれる一級浜と紹介。夏は崖下で日高昆布の天日干しが行われます
  • 海水浴なら親子岩ふれ愛ビーチへ。遊泳期間は例年7月上旬から8月中旬です
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木古内町(北海道上磯郡)

💬 名前の由来は?

漢字はそのまま読めるのに、意味が想像しにくい地名。
町の公式サイトは「リコナイ」(高く昇る源)と「リロナイ」(潮の差し入る川)の2説を挙げたうえで、明治以前の文献に「リコナイ」が見当たらないことから「リロナイが正しいと解してよい」と結論づけています。
名づけは寛永年間(1624~1643年)に松前藩が地図を作った際とされます。

🏞 どんなところ?

津軽海峡に面した道南の町。2016年3月26日に北海道新幹線の木古内駅が開業し、渡島西部・檜山南部の玄関口になりました。
駅前の道の駅 みそぎの郷 きこないは2016年1月にオープンした町の拠点で、2025年5月23日に来館者500万人を達成。
営業時間は9時~18時(11月1日~2月28日は17時まで)。
町の塩を使ったソフトクリームや地元産和牛のコロッケ、コッペパンなどが人気です。

気になる読み方は・・・

正解は 「きこない」
読み方は素直ですが、由来をたどると2説あって奥が深い地名でした。

🎯 トリビア

  • 町の代名詞は「寒中みそぎ祭り」。天保2年(1831年)、神社守の夢枕に「御神体を潔めよ」とのお告げがあったことに始まり、毎年1月13日から15日に行われます
  • 行修者と呼ばれる4人の若者が寛永2年(1625年)創建の佐女川神社に籠もり、15日に別当・稲荷・山の神・弁財天の4体の御神体を抱いて厳寒の津軽海峡へ飛び込みます(2026年は第196回)
  • 春に訪ねるなら札苅村上芝桜園へ。2026年の公開期間は4月18日~5月31日、開園は10時~16時
  • 札苅村上芝桜園は個人宅の庭園で専用駐車場がありません。開園期間中の臨時駐車場を利用し、周辺道路では交通ルールを守ってください
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雄武町(北海道紋別郡)

💬 名前の由来は?

「ゆうぶ」と読んでしまいがちですが、実は意外な読み方をします。
町の公式サイトによると、アイヌ語の「オムイ」(河口が塞がる)に由来するとされています。
雄武川の河口は、嵐のときに川から流れ出る水よりも海から打ち寄せる波のほうが強く、河口が塞がってしまうため、この名がついたと言われています。

🏞 どんなところ?

オホーツク海に面した国道238号沿い、興部町と枝幸町の間にある町。
主役はオホーツク海です。流氷は年によって状況が異なりますが、町の公式サイトによるとほとんどが1月中旬から2月下旬ごろにやってきて、風の向きによって接岸と離岸を繰り返します。
毛ガニ漁の漁期は3月下旬~7月下旬。例年9月から11月は鮭の季節で、雄武近海でとれる秋鮭や、前浜産の大型の銀毛鮭がブランドとして知られています。
道の駅 おうむは展望台を備え、オホーツク海を一望。営業は5月~10月が8時~21時、11月~4月が8時~20時(休館は1月1日)。

気になる読み方は・・・

正解は 「おうむ」
鳥のオウムを思わせる響きですが、語源はアイヌ語です。

🎯 トリビア

  • 町の公式サイトによると毛ガニの刺身は冷凍保存できません。水揚げ後すぐにゆでる「浜ゆで」や現地ならではの刺身を味わうなら、漁期に合わせて訪ねるのがおすすめ
  • 道の駅の名物は町の特産であるそば。売店ではそばを使った揚げ物や、昆布を練り込んだうどんも扱っています(売店は4月中旬~10月末で冬季休業)
  • 市街から約11km離れた沢木地区の日の出岬には、総ガラス張りの展望台ラ・ルーナが。名前はイタリア語の「お月様」です
  • オホーツク温泉 ホテル日の出岬では自家源泉100%の温泉に日帰り入浴でき、大人750円・小人300円(平日12時、土・日・祝日11時30分から)
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和寒町(北海道上川郡)

💬 名前の由来は?

「わかん?」と読んでしまいそうですが、「寒」の字から想像する厳冬とも関係ありません。
町の公式サイトによると、和寒は昔「輪寒」「和参」とも書かれ、アイヌ語の「ワットサム」から転訛して「ニレの木の傍ら」を意味するとされています。
かつてニレの木が繁茂していたことによる命名だそうです。

🏞 どんなところ?

旭川市の北、国道40号とJR宗谷本線が並走する町。
内陸性気候で冬の冷え込みが強く、積雪と低温を生かした農産物が育ちます。
代表格は、11月上旬から雪が積もる前までに収穫し、雪の下で貯蔵してから1月~3月に出荷するキャベツ。平成22年2月26日に商標登録された町のブランドです。
町の南端、比布町との境にある塩狩峠は三浦綾子の小説『塩狩峠』の舞台で、旧宅を復元した塩狩峠記念館が建っています(4月1日~11月30日開館、月曜休、大人300円)。

気になる読み方は・・・

正解は 「わっさむ」
字面は寒そうなのに、由来は寒さと無関係というギャップが面白い地名です。

🎯 トリビア

  • 塩狩峠記念館は冬期休館ですが、小説のモデルとなった長野政雄氏の殉職日にあたる2月28日のみ特別開館します
  • 峠一帯には約1,600本のエゾヤマザクラが植えられ、塩狩峠一目千本桜として5月中旬に見頃を迎えます
  • カボチャも主要な農産物。町の公式サイトは作付面積858ヘクタール(平成25年産)を作付日本一と紹介しています
  • 家族連れなら三笠山自然公園こどもの国へ。ゴーカートや豆汽車などの遊具が楽しめます

【まとめ】地名の由来から、土地の風景を読み解く

第5弾の5町も、アイヌ語に由来するとされる地名が中心。
川や海岸、崖、植物など、名づけられた当時の土地の様子を伝える説明が残っています。
一方、現在の名物や観光資源は、その後の自然環境や人々の営みの中で育まれたもの。
地名の由来を手がかりに歩くと、過去の風景と現在の町の姿を重ねて楽しめます。
由来の解釈がひとつに定まらない地名もあります。様似は町の公式サイトが「朽ち木のある所」とする一方、アポイ岳ジオパークの公式サイトは「寄木の多い所」など諸説を併記しています。
旅程は、平取と様似が日高方面の旅程として組み合わせやすい一方、移動距離があるため事前に所要時間を確認してください。
木古内は北海道新幹線で本州から直通、雄武はオホーツク沿岸の国道238号、和寒は旭川から国道40号で北へ向かうルートが軸になります。
推しまち!北海道では、記事で紹介した道の駅や博物館だけでなく、各市町村のお店や公共施設もスポットページで掲載しています。
旅程が決まったら、目的地の周辺スポットもあわせて探してみてください。
※本記事の施設情報は2026年9月時点の内容です。営業時間・休館日・料金は変更される場合があるため、訪問前に各施設の公式サイトでご確認ください。

  • 本記事の内容は制作時点の情報です。最新情報は各公式サイトをご確認ください。
  • 本記事には、当サイトで紹介しているスポット情報が含まれます。
  • 本記事は公開されている公式情報をもとに編集しています。

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